The Great East Japan Earthquake Memorial
Disasters in Society Research Network-Japan (DSRN-J)
当会は、日本社会学会の研究活動委員会を中心に設けられた「震災問題情報連絡会」を発展的に継承することによって、「震災問題研究ネットワーク」として2017年度に発足いたしました。2024年9月より会の名称を上記の通り変更いたしました。
本会では、研究交流会を本年度も開催いたします。近年は、東日本大震災に限らず、昨今の甚大な風水害などの災害の発生を念頭におきながら、災害と社会との関わりや影響を含めて幅広い研究交流が出来ればという思いから、災害事象全般に関する報告を受け付けて、研究交流会を開催しております。
開催のお知らせ
[更新日:2026年3月20日]
セッション2の休憩時間を変更しました。
『災害と社会』研究ネットワーク代表 大矢根淳
日本社会学会 防災学術連携体担当(連携委員)
浦野正樹
1.代表からのご挨拶
震災問題研究交流会は、東⽇本⼤震災(2011年)をきっかけにして企画・創設されたものです。震災の発⽣直後から⽇本社会学会の研究活動委員会を中⼼にして研究者同士の被災現場の調査研究状況などを共有するために震災情報連絡会が設けられ、それを基盤にして第1 回の研究交流会が開催されました。その研究交流会はその後の災害発⽣状況を鑑みてテーマを拡⼤しながら、毎年続けられてきました。現在では、⽇本社会学会内に置かれている防災学術連携体担当(連携委員)と、社会学的視点をベースにおいた災害研究をめざす研究集団<『災害と社会』研究ネットワーク>(旧来の「震災問題研究ネットワーク」から名称変更)との連携というかたちで開催しております。
近年では、世界中で猛威をふるったコロナ禍から、ロシアのウクライナ侵略、イスラエルのパレスチナ侵攻など、世界的に不安定で先⾏きが不透明な国際状況が継続しています。日本では一昨年元旦に発生した能登半島地震(そして豪雨災害の多重被災)や夏場を挟んで全国各地で台⾵や集中豪⾬などの⾵⽔害や⼟⽯流災害が頻発しています。
本研究交流会では、これまで、東⽇本⼤震災に限らず、こうした昨今の甚⼤な災害・惨禍を対象として、幅広く研究交流を⾏ってきました。今年度も、災害・惨禍事象全般に関する報告を受け付けますので、是⾮下記の要領に従って、⼀般報告の申し込みをお願いいたします。この交流会では、発表者だけでなく、参加して⼀緒に討論していただける⽅、社会学者と⼀緒に議論してみたい他分野の研究者、⾏政担当者、マスコミ関係者、災害研究に関⼼をお持ちの⽅にも参加していただいております。
2.交流会の開催日程と形式
今年度は、2026年3月20 日(金)、21 日(土)両日で、会場(早稲田大学)での対⾯開催を主とし、⼀部Zoom による遠隔リアルタイム⽅式も⽤いたハイブリッド形式の研究会として開催する予定です。
本交流会では、研究発表を募集して最新の研究動向を共有する時間を確保するとともに、若手研究者の提案に基づく企画をプログラムに盛り込むなどして、今後の災害研究の展開に関連する討論の時間もなるべく確保するため2⽇間の⽇程としております。
プログラム
<開催日時>2026年3月20日(金)~3月21日(土)
初 日:9:30~17:20
二日目:9:30~17:00
<対面会場>早稲田大学早稲田キャンパス7号館212教室(〒169-8050 新宿区西早稲田1-6-1)
※昨年度開催のキャンパスとは異なりますので、ご注意ください!
<オンライン会場>Zoom
※お申込みいただいた方(報告または参加)には、オンライン参加のためのZoom情報等をお知らせいたします。
[ 初日:2026年3月20日(金)午前のプログラム ]
9:30~12:30
セッション1【災害とトラウマ/震災復興の諸課題】
司会:浅川達人(早稲田大学)・大矢根淳(専修大学)
1-1 日下田岳史(東京大学)・清水睦美(日本女子大学)・妹尾渉(国立教育政策研究所)・堀健志(上越教育大学)・松田洋介(大東文化大学)対面
「震災による経済的ショックと高3生の進路-東日本大震災・被災地の高校生と保護者に対する質問紙調査から-」
1-2 中間裕美子(東北医科薬科大学東北医科薬科大学病院)Zoom
「被災地の尊厳を重視したトラウマインフォームドアセスメントの検討〜単回性トラウマからコミュニティ災害トラウマへ~」
1-3 金菱清(関西学院大学社会学部)Zoom
「大災害と相対的トラウマ」
1-4 周玉琴(東北大学大学院情報科学研究科)対面
「被災地における市民活動の継承と伝達:仙台市若林区A地区を事例として」
(休憩)10:50~11:10
1-5 厚木大地(東京大学人文社会系研究科)対面
「震災遺構の保存可否を左右する社会的条件の検討-宮城県気仙沼市の被災物保存のプロセスから-」
1-6 室井研二(名古屋大学大学院環境学研究科)対面
「震災復興と気候変動適応-南三陸町の事例-」
1-7 前田豊(信州大学)・石田淳(関西学院大学)・金太宇(桃山学院大学)対面
「災害廃棄物仮置場の受容」
1-8 吉田耕平(早稲田大学社会科学総合学術院)対面
「強制移動下の職業集団をいかに捉えるか-理論的・実証的課題の検討-」
[初日: 2026年3月20日(金)午後のプログラム ]
14:00~17:10
セッション2【防災と社会的脆弱性・危機管理/災害と伝承】
司会:野坂真(青森公立大学)・辻岳史(国立環境研究所)
2-1 長岡素彦(一般社団法人 地域連携プラットフォーム)Zoom
「現在のICTプラットフォーム時代の防災・減災活動」
2-2 野田由佳(東京都市大学)・西山敏樹(東京都市大学)対面
「防災DXを活用した-時滞在施設運営訓練の有効性と改善点の検証」
2-3 Bethany Meidinger(防災科学技術研究所・神戸大学大学院法学研究科)対面
「圧力と備え:日本における留学生の災害脆弱性の形成要因」
2-4 向井洋子(熊本学園大学)対面
「テキサス州サンアントニオ市における危機管理ガバナンス」
(休憩)15:20~15:30
2-5 中山敬太(早稲田大学 社会科学総合学術院)Zoom
「不確実性を伴うリスクをめぐる災害法と環境法の隣接関係に関する一考察-行政法学とリスク学からのアプローチ-」
2-6 三隅一人(九州大学名誉教授)Zoom
「社会関係資本に着眼した社会的脆弱性の量的予期指標」
2-7 山地久美子(神戸大学地域連携推進本部)Zoom
「30年を超えた阪神・淡路大震災語り部の現在」
2-8 坪井塑太郎(帝京大学)対面
「防災教育における主体的災害伝承に向けた方法論的研究-阪神・淡路大震災を対象として-」
2-9 政岡伸洋(東北学院大学文学部)対面
「災害と日常-民俗学的視点の可能性」
[二日目: 2026年3月21日(土)午前のプログラム ]
9:30~12:30
セッション3【原発災害の諸相/能登半島における多重災害と復興震災】
司会:横山智樹(高崎経済大学)・吉野英岐(岩手県立大学)
3-1 山田紀浩(東日本国際大学)対面
「福島原発事故での風評被害克服活動からの教訓」
3-2 豊島慎一郎(大分大学経済学部)対面
「東日本大震災における被災者の意識と地域活動-福島県郡山市データを用いて」
3-3 山本薫子(東京都立大学)対面
「原発事故被災地域における転入者の動向と意識-福島県富岡町を中心に-」
3-4 松原 久(福島大学地域未来デザインセンター)・藤室玲治(福島大学地域未来デザインセンター)・山田修司(福島大学地域未来デザインセンター)・辻岳史(国立環境研究所)対面
「避難指示解除後における行政区の現状と課題:自治体ヒアリングから」
(休憩)10:50~11:10
3-5 小林秀行(明治大学情報コミュニケーション学部)対面
「多重被災が復興の初動期にもたらす影響-石川県奥能登地域における継続調査の結果から-(速報版)」
3-6 雁部那由多(東北大学大学院文学研究科)対面
「被災地域からの移動はどのように語られるのか-令和6年能登半島地震における被災者の都市移転をめぐる実践と語り-」
3-7 森明香(高知大学)・Beata Kowalczyk(Adam Mickiewicz University in Poznan)Zoom
「行政による災害検証と被災者経験のずれ-令和2年7月豪雨を事例に-」
3-8 野村俊介(金沢大学能登里山里海未来創造センター)・菅磨志保(関西大学社会安全学部)・篠田隆行(金沢大学先端科学・社会共創推進機構)対面
「人口減少下の地域における若年層の関与とネットワーク形成-災害後の能登における実践事例から-」
[ 二日目:3月21日(土)午後のプログラム ]
14:00~17:00
企画セッション【災害社会学研究の現在地と再編成-3.11世代の省察と次世代研究への問い-】
司会:静間健人(立命館大学)
第1部 3.11 研究の省察 対面
小林秀行(明治大学) 被災地が編み出した抵抗戦術としての「緊急コミュニティ組織」
辻岳史(国立環境研究所)災害復興におけるコミュニティ・ガバナンス
野坂真(青森公立大学) 地方社会における被災・復興過程と地域のレジリエンス
第2部 3.11 研究のその後 対面
小林秀行(明治大学) 「災間」概念から防災を問い直す
辻岳史(国立環境研究所) 災害復興政策・環境政策へのガバナンス・アプローチとその実践
野坂真(青森公立大学) 被災当事者の多様な被災・復興過程と社会における記憶の継承
第3部 これからの災害(社会学)研究を考える(総合討論) 対面
登壇者:小林秀行(明治大学)・辻岳史(国立環境研究所)・野坂真(青森公立大学)
オーガナイザー:安本真也(東京大学)・横山智樹(高崎経済大学)
報告者・参加者への注意事項
1.Web 会議ツール「Zoom」を活用したオンライン報告及び参加について
本研究交流会は、Web会議ツール「Zoom」を活用して、対面とオンラインのハイブリッドにて開催いたします。オンラインで参加される報告者および参加者の皆様は、各自で通信環境を確保してください。特にすべての報告者の皆様は、マシントラブルの可能性を考慮し、2026年3月13日(金)までに事務局にメールにて報告資料を提出してください。
2.報告時間について
報告時間は原則として1報告上限15分とします。質疑応答については、原則5分としつつ司会者の判断で適宜設ける予定です。
3.会場案内
早稲田大学公式ホームページ(早稲田キャンパス交通アクセス):
https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus
※eduroam に加入している大学にご所属の方は、free wi-fiが使えます。
4.会場での報告資料等の投影について
当日は、持ち込みPCではなく会場備え付けのPCで操作していただきます。資料等を投影される方は、事前にUSBメモリにデータを保存しご準備ください。
研究交流会への参加申し込み方法/これまでの研究交流会情報
1.参加の申し込みについて
参加の申し込みについては、下記のリンク先のフォームに、必要な情報をご入力のうえお申し込みください。
参加申し込み用フォーム:https://forms.gle/qVSQfWENKBL7dH3L6
【締め切りました】
2.昨年までの研究交流会プログラムなどの情報や交流会報告書
昨年までの研究交流会プログラムなどの情報や交流会報告書については、次のリンク先からご覧いただけます。
https://greatearthquakeresearchnet.jimdo.com/
ぜひ多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
(発信元:震災問題研究交流会事務局[[email protected]])